専業主婦は減った

これで多少は家計を補助できるかもしれない。だが、悦子は「介護は基本的には研修を受けた有給の専門家が核なのよ。ボランティアは、素人が自分の仕事の合間にできる簡単な仕事を、自発的に引き受けるのが基本だからね。たいしたお金にはならないわよ」とあっさりいう。愛子は、イライラしてきた。「朝から晩まで家庭の中で働いてもお金はもらえないの。夫は『仕事ができない社員は男でも降格」とかいわれて賃金は下がるし、年金は自前で払うことになってしまうし。離婚さえしなければ何とかなるなんて昔は思っていたけど、とんでもないわよれ。専業主婦なんて割にあわないと思わない?」。悦子は、驚いたように聞き返した。「あなた、資産もないのに専業主婦をやっているの?」悦子の父は、バブル崩壊後に土地が値崩れしたとき、遺産がわりに悦子名義の家を買ってくれたという。「夫が失業したり離婚になったりしても、最低限この賃貸料があると思うから専業主婦をやっているのよ・家事は好きだし、子どもとのんびりできるしね」と悦子はいう。専業主婦は減ったとはいえ、二人の共通の知人にはまだ少なくない。「ビッグバンで金融商品が多様化してずいぶんたつでしよ。危険度は高いけど利回りの高いものもあるから、結婚前に貯めたお金を元手にこういうものでお金を運用して増やしているとか、仕事の実績があっていつでも復帰できるとか、みんな、何かのリスク回避の手を打ちながら専業主婦を選んでるのよ・知らなかったの」自分を作り過ぎずに、素敵なパートナーを見つけよう。

参考:

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